少々長いので、先に要約早見を失礼します。


①コーティングの定義はややこしいです
②コーティングとはテイク2
③ワックスとガラスコーティングの比較
④コーティングの必要性(想いの暴発すみません
⑤「磨き」とは??
⑥最後にお伝えしたいこと



①そもそもコーティングとは?

すんごいワックスみたいなやつ!!👈違いますw


結論からお伝えしますと、従来のワックスとは全くの別物となります。全くの別物となります。

とは言え、そもそもコーティングとは「日本語の場合、物体の表面を、定着可能な物質・物体で覆うことを意味する(wikiから抜粋」という言葉の意味から考えるとワックスもコーティングと言えます。非常にややこしい。


②え...じゃあコーティングとは...?!


昨今のカーディテイリング業界に置けるコーティングとはすなわち、フッ素やシリコンを含んだ高分子化合物で皮膜を形成するポリマーコーティングや、高分子シランや低分子シランを主原料としたガラス系の皮膜を形成して塗装を守る「ガラス系コーティング」を指す事が大半です。

中でも、溶剤の状態から塗装表面に塗布していき、様々な方法で最終的にガラス状皮膜を形成する「ガラスコーティング」が、お車の塗装真の意味「守る」という観点から2022年現在もコーティングの最強格として存在しています。

無機質、有機質、ハイブリッド型で皮膜を形成する硬化機構も変わり、防汚性能皮膜硬度などが変わります。
また、近年主流となっている無機有機ハイブリッド型のガラス皮膜も各メーカー様のラインナップによって「味付け」が違い、塗装を守る犠牲皮膜としての防御性能に特化した物もあれば、ツヤ感も大事にしたいユーザー様に向けて綺麗を際立たせる能力を積んだ物、そのどちらをもバランスよく表に出してきている物まで様々。
※余談ですが皮膜硬度が硬ければイイという物でもなく、硬すぎるが故に柔軟性がなく皮膜本体のクラック対策等で皮膜の厚みを極端に薄くする必要がありその結果、傷に対する性能が硬すぎない皮膜よりも極端に下回るという面白いお話があります

各溶剤メーカー様が総力を挙げて研究、開発されて世にでているコーティング剤は非常に複雑な仕組みをしており、真剣に理解をする上で化学的要素、元素記号がいっぱいでてくる故に軽いお勉強どころかガッツリお勉強状態になります。楽しいですね......。
※施工する側の人でも多種多様なコーティングの「何と何がどう反応してどういう原理で架橋構造となるのか」「完全無機質の皮膜はコーティングとしてどうなのか(そもそれ完全に無機質?)」等、更にガッツリと掘り下げた知識を網羅してる人は少ないです
間違った事を絶対に話さない異常に詳しい人は、施工者側としての責任感が強い或いは開発する側の人、もしくは根っからのコーティング大好きさんで最早オタク入ってます


③結局、何が違うの??


明確な違いは「綺麗さを際立たせるか」と「綺麗さを際立たせつつ塗装を守る能力の高さ」
だと考えます。

従来のワックスでも、艶出しだけではなく、汚れからボディーを守る効果もあるにはあります。
しかし、きちんと施工されたガラスコーティングには及びません。

理由として、従来ワックスの構成は全体がほぼ油脂みたいな物ですのでコーティングと比べて塗装面への定着力が弱かったり、様々な外的要因等でワックス自体が分解されていくので、長持ちしてくれない事と、常にイイ状態を保つには車体の保管状況にもよりますが、少なくとも月に二度以上、多いと毎週末には、っという勢いでこまめな上掛けが必要になることと、ワックスがけの頻度が下がったり、こまめな洗車が為されない環境下ではその特性上ワックスそのものが汚れを吸ってしまって、気付かずにその上からさらにワックスを重ねていってしまうと最終的に汚れのミルフィーユになってしまう可能性もあります。

汚れミルフィーユの一例として、日頃からご自身でワックスをされていて「艶には自信があるしこのままでイイけど、一度はコーティングを試してみたい」と仰る方からご依頼を頂きまして、白系のお車磨き&コーティングさせて頂いた「こんな白かったっけ?!」っというお言葉を頂く事がありました。同様の反応を頂けるケースが多く、これは白系あるあるですね...w 白系に限らずですけどね!(余談でした

対してきちんと施工されたガラスコーティングは、ワックスと比べて塗装表面への定着力が強い為、皮膜が長持ちしてくれる事に加えて、防汚性能が桁違いに上を行きます。またほとんどのガラスコーティングが微細なスクラッチ傷にも耐性があります。

無機、有機、ハイブリッド型でそれぞれ得意な対汚れor傷性能差はあるものの、基本的な品質が高い溶剤をレベルが高い下地処理を施した上できちんと施工したガラスコーティングは艶感も含めてワックスとは比較にならないコーティングであると断言します。言い切ります!


④コーティングって必要なの?


先にお伝えしますと、犠牲皮膜として断固必要と考えます。

個人的には断固必要と考えます。中には必要ないと考える方もいらっしゃるので考え方は人それぞれかと思いますが...。
では私がなぜ、コーティングは断固必要!私の愛車にはぜったい施工したい!と考えるかですが



そもそも!純正塗装が最強なんですよっ!

塗装保護やツヤ、厚み、防汚性能など全ての面で最強なのは「純正塗装のトップ層に居るクリア層」なんですよっ!純正塗装のクリアこそが!30万円前後するような最高級クラスのガラスコーティングよりも最強なんですっ!
数ある自動車メーカーが自信を持って作り出した可愛い我が子達(車)を世に送り出すための厳しい社内基準を突破した一定以上の品質が保証されている塗装!その表面のトップ層!これが最強なんですよっ!
そんな最強のクリアですら!実際に公道を走ったり屋外に出る様々な汚れに見舞われ月日が流れる過程ゆっくりと着実に痛んで行くんです...悲しい。
砂埃、排気ガス、熱、紫外線、酸性雨、黄砂、塩、塩カルなどなど。有機汚れや無機汚れ。
そして忘れられがちな洗車での摩擦。洗車傷やワックス傷。衣類で擦った傷。などなど。

そうした様々な外的要因によるダメージは時間をかけて確実に、最強である塗装のクリアでさえも痛めてしまうんですね。ひえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!


そこで冒頭に述べました「犠牲皮膜」としての考え方がでてきます。
文字通り、強固なコーティング皮膜が塗装表面の最前線に陣を構える事によって塗装を痛めてしまう全ての外的要因を引き受ける役目を果たします。

一度失ってしまっては取り返しのつかない純正塗装。メーカー渾身のオリジナルクオリティ。
それを!元々の艶に増して更に綺麗に輝きながら守る!新車に施工するとあらびっくり!更に綺麗になりながらも鉄壁の守護!素敵すぎますっ!!
経年車に至ってはかつての輝きを!或いはそれを超える輝きを取り戻した姿に今より更に惚れ直す事でしょう!!素敵!!



⑤磨きとは...?


カーディテイリング業界にて「磨き」とはすなわち「研磨すること」を意味します。
コーティング前の下地処理と呼ばれる大半はこの「磨き」を指しています。(厳密には洗車段階から始まっているのですが)
コンパウンドと呼ばれる液状の研磨剤をバフとポリッシャーという機械で均一に磨いていきます。
そうする事で、塗装表面の凸凹を均一にしてあげることができ、光の乱反射を防ぐ事からすごく綺麗になり、各種コーティングの定着を良くしてあげる効果があります。すごく綺麗になります。

コンパウンドの種類も様々で、目が荒い物から極細、液状の特性も色々な物があります。
バフも素材や形状、サイズが様々あり、ポリッシャーの種類も豊富です。
中でも一番研磨力が高い「シングルポリッシャー」は危険で、知識と技術を持たない方がそれを使うと、研磨力が弱いバフとコンパウンドの組み合わせだとしても塗装が剥げる危険性が物凄く高いです。とんでもないバフ目が入る程度ならまだしも、熱で塗装がヨレたり、部分的に深くすり減ってしまったり、最悪なケースですと塗装の状態次第ではクリアがなくなってしまい塗装剥き出しや下地がでちゃったりもありえる程に危なかったりします。

磨きを職業とする職人は、ご依頼を頂いたオーナー様のお車をしっかり観察し、塗装状態を見極め、そこにあった方法と道具の組み合わせで丁寧に下地処理を施し、最後にご指定のコーティングを施工して仕上げを行います。



実は新車へのコーティング施工でもこの「磨き」を行う必要がある事もしばしば。
っというかほぼ必要ですね。全ての車両が製造レーンからひゅんっと納車される訳ではないからです。
場合によっては工場にて塗装される際に極々小さな異物がぽつりと付着してしまい(ゴミかみ)、上から塗装が被さると物自体の大きさよりもぷくりと盛り上がって大きく存在感を放ってきます。

これを取り除いた痕跡である「修正痕」がそのままに納車されてしまう事もしばしばありますし、通称ラップと呼ばれる事が多い、ルーフとボンネットなど車体の上面に施される塗装保護用シートや車体側面のテープなどのカバー範囲内と外で塗装状態に差が出来てしまっていたり鉄粉のようなザラザラした物が多数付着していたり。展示車に至っては水道水による頑固なカルキ汚れが付着していたり濃紺車ですと見えにくいですが洗車傷っぽい物や衣類による擦り傷っぽい物がついてしまっていたり。
陸送、或いは船で運ばれてくるまでの道中や在庫車として保管されていた環境など様々な要因から、そういったことがあります。
故に、新車であれど、洗車段階からの下地処理や磨きが必要になるケースが多いのです。


⑥〜最後にお伝えしたい事〜


実は、質のイイ高級なカルナバワックス等はコーティングよりもぱっと見ツヤがでます。ピカピカテロテロに光を反射する愛車の姿には思わず悶絶するでしょう。
ただ、先にお伝えした通りワックスには多くの弱点も存在することから、手間暇かけて下地処理を施し、「磨き」も行った後の最終仕上げとしてワックスではなく各種ポリマーorガラスコーティングで仕上げるお店が大半だという事に頷いて頂けるかと思います。

そして、コーティングにも注意点がありまして、施工したら洗車しなくても大丈夫!っという物でもないということ。また、物によっては年に一度の施工店によるメンテナンスが必要or推奨している物もあります。施工時にお渡しするメンテナンスキットにてご自身による日頃のメンテだけでokな物もありますね。
共通して、日々の洗車はやはり必要です。っが!汚れにくくなることから洗車頻度は格段と下がりますし、洗車に費やす時間が圧倒的に減ること、洗った後の爽快感がとんでもない気持ちよさになる事はお約束します。
 ※いやいや洗車大好きだから!っという方はどうぞいっぱい洗ってください!仲間ですね!!(


長持ち&しっかり防御のガラスコーティングを持ってしても、年月を経て再施工が必要になる際に磨きが必要になるケースもあります。
そういった事態を回避すべく、できるだけお車にストレスを与えない洗車の仕方や管理のコツもお伝えしたく思います。いつまでも艶々のまま輝いてくれる愛車とのカーライフを陰ながらで結構ですので、ぜひとも応援させていただきたい。そう強く思います。

拙い文章ではありましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。
お時間が、ご予算が、許される用でしたらば。是非、お力にならせてくださいませ!お待ちしております!